塾生が雲雀ケ丘高校に合格しました。

3ヶ月前の11月に開業して直ぐに入ってくれた初めての塾生(中学3年生)です。大手ではなくうちの様な無名の出来立ての塾を選んで下さったご両親と本人に結果で応えたいと僕も一生懸命に頑張りました。

何より、子供の将来を真剣に考えているお母様と、本人が僕を信じてくれていたので失望させたくなかった。僕にも誇りと矜持があります。

生徒と一緒に頑張って、3ヶ月前はC判定でしたがB判定まで引き上げる事が出来ました。でもB判定は合格率70%なので、残りの30%が出る事も覚悟していました。

僕はこの先全ての生徒を第一志望校に合格させる事は不可能ですし、そんな塾はこの世に存在しないでしょう。この先期待に応える事も応えられない事もあると思います。僕も中学受験は落ち、大学受験は受かりました。受験は厳しい世界です。

でも大切なお子様を預かっているので期待に応えようと結果を残そうと必死に一緒に頑張る事は間違いないです。

開業3ヶ月後で、初めての塾生の合格。お母様より涙ながら感謝のお電話を頂き、僕自身もこみ上げるものがありました。今日の日を忘れる事はありません。親は必死なんです。

塾生のお母様の涙にふれ、ふと僕の中学受験を思い出しました。

僕は中学校受験の時に、父親に猛烈にしばかれながら勉強をしてきたわけですが、第一志望に落ちました。親父は号泣していて、僕は今でもそれが忘れられない強烈な原体験になっています。

あまりにも親父が泣くので、可哀想になってもらい泣きしました。(他人事過ぎてふざけてますよね。親の心子知らずの極みというか。)

僕はおかんが場を和まそうと言ってくれた「あんた人生終わったわけやないんやから」という言葉も鮮明に覚えてます。ほとんどの家ではお母さんが勉強担当でしたが、僕の家は親父が勉強担当でした。

でもあの時親父が号泣していたシーンが、のちのちの僕の心に火を付けて京大現役合格に繋がりました。今は親父の事は大好きで尊敬していますが、昔は厳し過ぎて嫌いでした。でも流石にその時子供ながらに分かりました。親父は僕に対して本気だったんだなってそこで分かったんです。僕にとっては中学受験の失敗は大きな挫折でしたけど、その先の人生を頑張る上ですごく大切なシーンだったわけです。あそこで親父が泣いていなければ僕の人生は大きく変わっていたと思います。京大にも東大にも入ってないでしょうし、発電所を建てる程の情熱を育むことはなかったと思います。親の真剣な気持ちはどこかで必ず子供に伝わると僕は思っています。

塾生と良くコミュニケーションを取りますが、ママ厳しい、ママ騒いでるだけ、両親が厳しすぎると良く言われます。親父の事が嫌いだった僕と全く一緒やん。昔の自分を見ているみたいです。きっと将来僕と同じようにご両親に感謝するんだろうなあと思います。

親の心子知らず。

僕も昔はそうですし、塾生もそう。きっと人間だれしもが通る道なんじゃないのかなと最近思います。僕も親になって両親への感謝の思いは深まる一方ですし、ようやく親の心を少し知れたのかもしれません。僕は二人の息子たちのお陰で人間として成長させてもらってます。

息子たちに感謝です。

小中高の間に両親に感謝していますっていうのも優等生過ぎて逆にちょっと心配しますよね。やまさき塾に通う塾生は不思議とみんな礼儀正しいですし、ご両親も子供想いの素敵な方ばかりです。

親は子供に必死。

大切なお子様を預かる気持ちを忘れずまた明日から頑張ります。